大学時代に経験した初めての家庭教師バイト。生徒はまさかの障害児?教科書を開く以前に机に座らせるのが至極困難

大学時代に経験した初めての家庭教師バイト。生徒はまさかの障害児?教科書を開く以前に机に座らせるのが至極困難

【性別】女性
【年齢】(仕事が大変だった当時)
22歳

【当時の職業】
大学生

【当時の住まい】
賃貸アパートで一人暮らし。
奨学金とバイト代で生活していた。

【その仕事はまだ続けてる?もう辞めた?】
今は退職し主婦





【就職のきっかけと経緯】
大学の掲示板で募集されていた。
時間や曜日など融通のきくバイトを探していたので、ちょうど良いと思ったから。

【環境と仕事内容】
障害を持った小学生の女の子。
集中力がなく、じっと座って勉強ができないとのことで、母親が大学の掲示板に家庭教師の募集を依頼したそう。
勤務は、週に2回で、生徒が学校から帰った時間から夜ごはんまでの90?120分程度だった。
主に、私の専門分野の理数系を教えていたが、まずは学校の宿題を終わらせることが課題だった。

【大変だった時期】
大学生として家庭教師のバイトを。
半年くらいから疲れ始めて大変だった。




【大変だったこと】
勉強を始める以前に、障害のある生徒ということもあって、落ち着きがなく、ただ机に座って教科書を開くということすら難しかった。
まずは、その子と仲良くなり打ち解けて、言うことを聞いてもらえるようになるまでが大変で時間がかかった。
勉強を教えられずに時間が来てしまうことも度々あり、給料をいただいている以上申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
母親もはじめは温かく見守ってくれていたが、回数を重ねるにつれだんだんと「うちの子には合ってないんじゃないか」と諦めが見え始め、私は継続してもらえるように色々と工夫をした。
図鑑やゲームで興味を引いたり、遊びながら学べる学習道具を用意したり、授業時間外の準備でかなり苦労した記憶がある。

【大変だった期間】
1年続いたが、自分の勉強が忙しくなったので辞めさせてもらった。




【当時の心境】
「今日は話聞いてくれるかな」「宿題終わらせられるかな」「お母さん、やめるって言わないかな」などと毎回の授業が不安とプレッシャーで息苦しさを感じていた。
それでも、生徒が少しでも勉強に前向きになってくれたり課題を終わらせられると達成感があったので頑張れた。

【職場が大変だった原因】
1つは、生徒が障害のある子だったこと。
勉強を教えるだけでなく、それ以外のことが大変だった。
もう1つは、授業時間外の準備が多いこと。




【仕事で良かったこと】
生徒がだんだんと打ち解けてくれて、自分からお話をしてくれたり、質問をしてくれた時は嬉しかった。
「今日はここまで進めよう」「アレをやってみよう」と考えていた課題や用意していた教材を上手く使えた時は達成感があった。




【特にひどかった最悪の出来事】
一度だけ、生徒が授業時間になっても家に帰って来ないで、待ちぼうけをくらったことがある。
いくら待っても生徒が帰って来ないので母親と心配になって、近所や学校までの道のりを探してまわった。
当時は、今のように小学生が携帯を持てる時代ではなかったので、それはそれは大変だった。
どこを探しても見つからず、仕方がないので一度生徒宅に戻ることに。
すると、いつの間にか帰って来ている生徒。
話を聞くと学校帰りに友達の家にお邪魔していたのだと言う。
今日が家庭教師の日だったことは忘れていたようだ。
私はヘトヘトになりながらも授業を始めようとしたのだが、その日に限って生徒のやる気はゼロ。
今日は授業はないと思っていたからだろう。
結局一切教科書を開くこともないままその日は終了。
ただただ走り回って疲れ果てただけだった。
ちなみにその帰り道に原付で事故を起こしたのでいろんな意味で忘れられない思い出になった。




【相談した人・助けてくれた人】
当時付き合っていた年下の彼氏によく相談していた。
彼も同じく家庭教師のバイトをしていたので、良いアドバイスをもらっていた。
ただ、愚痴を言うと、理詰めで言い返されていたので、愚痴は同じ科の同級生にこぼしていた。

【改善のための行動】
勉強に興味がない生徒がどう考え、何に興味を示すのかを生徒の立場になって考え、毎回の授業を飽きさせないように新しい教材を用意して刺激を与えるようにした。
その結果、生徒は少しずつ勉強意欲を高めて、理解度が格段に上がった。




【現在の状況と心境の変化】
あれから約10年経った。
今は全く別の仕事を経験し、結婚や妊娠を経て専業主婦をしている。
家庭教師のバイトをした後は、学習塾の講師も経験したが、やはり自分は教師に向いてないと悟った。
理由は、どうしても子どもに寄り添うことを第一に考え過ぎて、勉強を教えることが疎かになってしまうからだ。
結局自分で自分の首を絞めて、苦しくなるばかりだった。

【学んだこと】
物事を教えることの難しさ。
子どもの気持ちに寄り添う姿勢や考え方。
諦めないで創意工夫することの大切さ。



【当時の自分へのアドバイス】
はじめから完璧を求めないでいい。
先生だって失敗も間違いもする。
生徒はちゃんと向き合えばわかってくれるし、後から「大した問題じゃない」と思える日がきっとくるから。
生徒が少しずつ成長するように、あなたも一緒に成長したらいいんだよ。
学校じゃないんだから、規則もルールもあなたがあなたらしく作って守らせたらいい。
肩の力抜いて明るく笑顔で!